ドイツと日本を拠点とするアーティスト/ファッションデザイナーの濱田明日香さん。
彼女のファッション活動レーベル「THERIACA(テリアカ)」が現在取り組む、「ニット」プロジェクトが一冊のアートブックになりました。
毛糸を柔軟な発想で使用したカラフルでアーティスティックな作品や、靴ひもやストロー、
紙といった編み糸以外の素材を編んで制作したユニークな作品まで、自由なイマジネーションで取り組んだ〈編む〉表現への挑戦。
この本では、濱田さんが制作した作品のみならず、インスピレーション源や制作風景の写真のほか、アイデアノートなどを彼女のインタビューとともに収録することで、
発想から実験を経てデザインに落とし込む思考のプロセスが汲み取れる内容となっています。
多彩な視覚イメージを通して、〈編む〉ことの楽しさや面白さを伝えながら、私たちの身近な存在である〈編む〉ことの無限の創造性へと導きます。
この本の中で創造する実験的な試みは、世代を問わず新たなイマジネーションを喚起させる機会となるはずです。
※本書は作り方レシピを掲載している実用書ではありません。
- 著者:濱田明日香
- 発売日:2022年4月25日
- 制作:torch press
- ブックデザイン:T. S. ヴェンデルシュタイン
- 撮影:キム・ジュック
- 言語:日本語/英語
- 仕様:A5版変型 / 240P / コデックス装
- 発行:横田株式会社
濱田明日香 / ASUKA HAMADA
ファッションデザイナー。京都市立芸術大学、ノヴァスコシア芸術大学(カナダ)にてテキスタイルデザインを学んだ後、
デザイナーとしてアパレル企画に数年携わり、渡英。ファッションとパターンについて研究し、自由な発想の服作りを続けている。
2014年、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション在学中に自身のレーベル“THERIACA”(テリアカ/万能解毒剤という意味の言葉)をスタート。
2015年からはベルリンに拠点を移し活動を展開。ギャラリー、美術館での作品発表、ショップでの販売に加え、書籍などいろいろな方法で作品を発表してきた。
著書に『かたちの服』『大きな服を着る、小さな服を着る。』『ピースワークの服』『甘い服』『かたちのニット』(文化出版局)、
『THERIACA 服のかたち / 体のかたち』(torch press) がある。